「日々の生産数が多い中、品質を維持しながら生産量を落とさないようにするためには、体力と精神力の両方が必要で、検査員は常に気を張って仕事をしています。」
A社
自動車のパワートレイン部品において世界トップクラスの製造・販売実績をもつA社は、人が実施している検査をシステム化することが解決すべき課題でした。人が行う検査は、人間の五感に頼った外観検査(官能検査)が多く、特に熟練作業者による外観検査は技能伝承も難しく、システム化は非常に困難でした。そのため、今後想定される少子高齢化による人手不足を考えても、”外観検査のシステム化(自動化)”は、重要なミッションでした。
そんな中、近年多くの企業がAIを使ったサービスを提供しはじめたため、A社では数社に声をかけ検討に入りました。アダコテックも2年ほど前にホームページからの検索によりご連絡をいただきました。検証段階で良い結果を出せる事例もある中で、実生産ラインの運用では様々な外乱が見込まれ、その中でも高い検出精度を短いタクトタイムで実現する例はなかなかありませんでした。そのような状況下、アダコテックは、正常データのみを汎用PC上で数十分学習することで、モデル生成までを実現。1日に何度も試行錯誤を重ねることができ、実生産ラインへ適用できるレベルまで追い込むことができました。
「はじめは良い数値はでていましたが、実生産ラインで使える精度は出ていませんでした。ただ、処理スピードが速いことと、途中経過が理解できるのでトライ&エラーを繰り返すことができ、ある時期から可能性が出てきたなと感じていました。試行錯誤の結果、短い期間で、量産ラインで使えるレベルまで持っていくことができました。」
現在、導入後約1年が過ぎ、生産ラインにおける
“見逃し率0%”、”誤報率ほぼ0%”を継続して実現しています。
A社