メッシュシートの外観検査
- メッシュシートはメッシュ(網⽬)構造で形成されたシート状の素材です。繊維や⾦属の線材を編んで格⼦構造を形
成させます。外観検査では、⽳あきや破れの検出だけでなく、均等な格⼦構造が形成されているか、歪みや撚れがな
いか等も検査項⽬となります。 - ⼀⽅で既存の画像処理(ルールベース)のソフトウェアでは、製造上避けられない構造⾃体がもつ形状揺らぎと撮影
時のレンズディストーション‧照明むらなどのばらつきの影響により、実装の調整が複雑で対応困難とされることの
多い検査でもあります。 - 画像検査プロダクト AdaInspector® Cloud で作成する検査モデルは、このような良品⾃体に揺らぎがある対象の検
査を得意としています。
- AdaInspector® Cloudにて100枚の良品画像と5枚の不良画像を⽤いて外観検査モデルを作成しました。
- モデルの性能評価をモデル作成に⽤いていない画像群に対して実施しました。その結果、過検出(良品とラベル付け
された画像をFailと誤判定)を抑制しつつ、画像全体の不特定の場所に現れる多様な不良モードに対応できることが
確認できました。 - 格⼦の形状とその変動を良品画像から学習することで、良品でも起こり得るばらつき(例えば格⼦形状の位置ズレや
局所的な格⼦数のばらつき)には反応せず、形状の変化としての⽋陥検出が可能となります。 - 作成した検査モデルはダウンロードして現場の検査装置に適⽤いただけます。実際の適⽤については画像検査プロダ
クトページをご参照ください。