導入事例インタビュー:株式会社サイベックコーポレーション 小倉様
株式会社サイベックコーポレーションは、金型の開発・設計・製作からプレス加工まで一貫して行い、主に自動車業界向けの超精密部品を取り扱っています。ミクロン単位の精度が求められる製品を製造している同社では、全数検査の負担解消のためアダコテックの画像外観検査AI「AdaInspector® Cloud」を導入。
導入の背景や今後の展望について、生産技術部の小倉様にお話を伺いました。
導入のきっかけ・経緯
当社ではプレス加工製品の全数検査保証を行っています。プレス加工製品という製品の特性上、早いタクトタイムでの検査が求められていました。1人につき1日約15,000個を目視で検査するため、検査は大きな負担となっていました。
また、検査を行う人員の確保や教育といった課題もありました。
負担軽減のため外観検査の自動化を検討していた際、アダコテック製品が搭載された検査機が候補に挙がったことがきっかけでアダコテックのことを知りました。
AIによる外観検査は近年増えていますが、AdaInspector® Cloudは高速で検査できること、そして高価なGPUや追加の機材が不要なことが当社の環境に合っていました。また、金属部品での導入実績も決め手の一つでした。
実際に使ってみた時の感触
直感的に操作できるので、マニュアルを見ればすぐに扱うことができる印象です。
特に 検査スピードが落ちない 点が従来の課題を解決してくれました。
正常画像を学習することで、前例のない欠陥に対応できるモデルを構築できるため、従来のルールベースによる検査と併用して使用できるところも利点だと感じています。
今後の展望・アダコテックへの期待
今後の課題として人員の確保が挙げられます。そのため、検査工程のさらなる自動化を推進していきたいと考えています。自動化による品質の確保に向けては、AIが「なぜ異常と判断したのか」をわかりやすく説明する仕組みや、学習モデルの調整をより容易に行えるツールが重要になると考えられます。
品質検査工程の自動化を行う際のツールの一つとして導入に必要な障壁を下げていくこと、シビアな品質環境でも性能を発揮できるようにツールの開発を行っていただけることを期待しています。