概要

独自のHLAC特徴量技術を活用し、欠陥画像をラベル(不良モード)ごとに分類します。分類根拠や信頼度の可視化/定量化が可能です。現在、ベータ版でのご提供となります。

欠陥分類

3つの特徴

人の感覚に合わせた分類

人が分類する際に着目しているポイントをヒアリングし、その特徴を捉える処理を組み合わせることでデータセットへの過学習を防ぎます。

性能の可視化・数値化

特徴量空間で判定根拠を可視化しながらチューニングが可能です。また判定信頼度のスコア化により精度確認も容易です。

 

モデル作成・メンテはお任せ

お客様の作業は画像のラベル付のみ。弊社にてモデル作成・メンテナンスを請け負います。実行ソフトウェアはモデル更新でアルゴリズムも変更可能です。

欠陥画像分類処理

  • お客様にてご用意いただいたラベル付き画像と、分類する際の着目ポイントに関するヒアリングをもとに弊社にてモデルを作成いたします。
  • 人が分類する際の基準に合わせた前処理+HLAC特徴量抽出を行うことで分類性能を高めるアプローチとなります。
  • 現状、特徴量抽出を画像全体で行う仕様のため、背景(母材)にパターンがある場合・画像に対して欠陥が小さい場合は、欠陥以外の特徴が精度悪化につながる可能性があるため欠陥部位をトリミングしてご用意いただくことを推奨します。

分類2

欠陥画像分類(例)

  • テストサンプルを作成、実行した結果となります。
  • 形状特徴によるシンプルな分類・特徴量空間での結果の可視化は、誤答となった画像を確認すると他の不良モードが同時に発生しているなど納得感があることが多く、その後の方策の検討に役立ちます。

分類3

欠陥画像分類ソフトウェア

  • 弊社にて作成した分類モデルを実行するソフトウェア(Windows版/バッチ処理対応)をご用意しています。
  • 現在ベータ版でのご提供のため、ご利用に際してはご不便をおかけすることがございます。あらかじめご承知おきください。

準備

処理が軽量なためGPU非搭載の汎用PCにて実行可能です。
所定のフォルダに、ご用意いただいた画像データと、弊社にて作成した「分類モデル」と「ラベル定義ファイル」を格納下さい。
画像はサイズがバラバラでも対応可能ですが、欠陥以外の形状特徴が多く含まれると性能を発揮しづらいため欠陥部位をトリミングすることを推奨します。

分類実行

 

 

結果の出力

画像がラベル毎にフォルダ分類され、予測信頼度スコアを含むサマリレポートが出力されます。
予測信頼度スコアが低い画像を確認いただくことで、新モード発生、分類性能劣化を確認できます。
不良傾向の確認・重不良の発生頻度モニタで、工程や品質の改善活動にご利用いただけます。
 

適用事例

プリント基板のメッキ不良

プリント基板のメッキ不良